小学校に入るけれど、八尾市の学童ってどんな雰囲気?
~利用を検討している方へ~
「学童ってどんなところ?」「希望すれば誰でも入れるの?」と不安に感じている方も多いかと思います。
私は八尾市にある不動産会社に勤務しながら、小学生二人を学童に通わせています。(2025年9月現在)
ここでは、大阪府八尾市の学童保育(放課後児童室)の概要や実際の様子について、経験を交えてご紹介します。
八尾市では、学童保育を「放課後児童室(以下、児童室)」と呼んでいます。
これは、保護者の就労等により昼間家庭に保護者がいない、
八尾市立の小学校に在籍する1~6年生の児童を対象に設けられた施設です。
児童室の利用には、次のような条件があります:
保護者や同居の親族が、就労・疾病・その他の理由により、児童の育成が困難であること
八尾市が定めた利用基準に該当していること
【就労の場合の具体例】
昼間に居宅外での就労を常態(※月15日以上、3か月以上継続)としていること
1年生は午後2時以降、2年生以上は午後3時以降の就労(通勤時間も考慮されます)
詳細は八尾市の「放課後児童室のご案内」をご参照ください。
原則として、低学年の児童から優先して入室が決定されます。
特に1・2年生で条件を満たしていれば、ほとんどの方が入室できている印象です。
一方で、高学年になると6時間授業の日が増えるため、
下校時刻が15時半前後になり、児童室で過ごす時間が短くなります。
そのため、利用を辞める家庭も多く見られます。
また、本人が児童室に行きたがらないという理由で、2・3年生のうちに辞めるケースもあるようです。
私が子どもを通わせている児童室でも、5・6年生になると通っている子は少数派です。
入室が決定すると、3月に現地で児童室の説明会があります。
ここで、ルールや必要な持ち物、スケジュールなどが説明されます。
【入室初日に必要なもの】※児童室によって異なります
・ファスナー付きファイル×2(100円ショップで購入)
1つに文具セット(ハサミ・のり・セロテープ・色鉛筆・折り紙・自由帳)
もう1つに着替え(肌着・上下の服・下着・靴下)
・置き傘1本
・小体育館用の上靴
これらは、児童室のロッカーに常置します。
正直なところ、学校用にも購入したのに、児童室でも文具セットが必要なの!?と思いました。
何で遊ぶかは子供が選択するため、文具セットを用意しても全く使わない場合もあります。
【普段の持ち物】
・水筒
・ハンカチ
・おやつ
※土曜日や代休日、長期休み中は、上記に加えてお弁当・学習道具などが必要です。
※持ち物は児童室によって若干異なる場合があります。
年度末はギリギリまでこども園や保育園に通って、
4月1日からは児童室へ通う家庭が多いと思います。
親子ともに事前にルート確認や送迎のシュミレーションをしておくことをおすすめします。
以下は一般的な平日のスケジュール例です(施設により異なる場合があります)
時間帯 内容
13:30~15:30 授業終了後に児童室へ登室/出欠確認/宿題・本読み・室内遊び
15:30 おやつ/室内遊び・外遊び
16:40 帰りの会
16:50 帰宅
17:00~18:00 保護者によるお迎え
18:00~19:00 延長保育(※延長料金あり)
【退室・欠席連絡】
保護者は「すくすくネット」という専用サイトで、お休みや退室時間、迎えの有無を入力します。
当日の急な変更は、直接児童室へ電話連絡が必要です。
帰宅方法は「保護者の迎え」または「児童の自力帰宅」の選択制です。
17時までは、帰る方向ごとにまとまって下校します。
17時以降の帰宅は、保護者が児童室まで迎えに行く必要があります。
【室内の環境やルール】
児童室では、全員が同じ部屋で過ごすと人数が多くなるため、多くの施設でグループ分けがされています。
・低学年・高学年グループに分ける
・学年縦割りのA・Bグループに分ける など
【宿題について】
宿題の時間は設けられていますが、実施は子どもの自主性に任されている場合が多いです。
「必ず宿題をしてきてほしい」といった希望がある場合は、
先生に相談しておくと、子どもに声かけしてもらえます。
【おやつ・遊びの内容】
おやつは家庭から持参します。
我が家では、食べきりサイズや個包装のお菓子を持たせています。
タッパーやファスナー付き袋での持参もOKでした。
施設によっては、おやつの金額に上限があるところもあるようです。
遊びの内容は自由で、外遊び(鬼ごっこやドッジボールなど)や、
室内遊び(ブロック・ぬり絵・折り紙・読書・トランプなど)など、
子どもの興味に応じて選べる環境です。
トラブルがあった際は先生がしっかりと仲裁してくださいます。
我が家でも、下校中に友達とトラブルがあった際、児童室の先生に相談したところ、
迅速に対応してもらえました。もっと早く相談すればよかったと思うほどです。
長期休み(夏休み・春休み・冬休み)期間中は、毎日お弁当が必要になります。
ほとんどのご家庭で、毎日のお弁当作りが大きな負担になるようです。
我が家でも、毎日代わり映えのないお弁当を持たせていました。
夏場は、アイスやゼリーなど要冷蔵・要冷凍のものも持参可能です(児童室によります)。
(※弁当用の食材やおやつで食費は増えがちです)
【夏休み中の1日の流れ】
通常の過ごし方に加え、
午前:宿題タイム(1時間弱)
昼食後:リラックスタイム(DVD視聴など)
低学年はお昼寝もOK
また、不定期でイベントも開催されます。
例:
プラバン作り
水遊び
スライム作り など
暑くて外遊びが厳しい夏休み。児童室があることで、保護者にとっても大きな助けになります。
学童(児童室)は、子どもたちが安心して過ごせる大切な居場所です。
ご家庭の状況やお子さまの性格に合わせて、うまく活用できると良いですね。
不安がある場合は、遠慮せず先生に相談してみることをおすすめします。